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塩鯖あーかいぶす

家事と算数とサイエンス

日曜数学会仕度部屋

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   この記事は日曜数学Advent Calendar 2016の12/6の記事となっております。

 ちばの連続2日間。

 前日12/5は単位の話(算数と理科の隙間話)をお送りしました。

 ラスト二日目始まります

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日曜数学会仕度部屋

いつもお世話になっています。ちばです。
いかがお過ごしでしょうか。
今回は「日曜数学会仕度部屋」と題して
今までの発表の仕度話をしていきたいと思います。

たまに「塩鯖あーがいぶす」にて
発表タイトルが決まった段階で
意気込みとかポイントとか軽く話題として書くことはあったのですが
発表前だったり、発表後はやはり会自体のこととかを集中的に書いてしまい
「そもそもどうやってこのテーマを作っていくのか?」を書くことは
あまりなかったと思います。

一年も終わりですし、
話す機会もあるようでなかったと思うのと
残念ながら?肉屋の仕事がのってきてしまい、
話す機会でさえ怪しいところもあるので書いてみます。
もし話す機会があればまた直接でもどうぞ。

 

◎過去のLT

日曜数学会過去整数回は7回。
小数回は2回。
サイエンスアゴラが2回参加だったと思うのですが、
ちば自体は初回から参加していて、
整数回2回目からスタッフになっています。

そこでちばの発表はどうなっているかというと。

vol.1(2015/6/20) glass trasition
vol.2(2015/8/22)小学校の算数
vol.3(2015/10/31)連続量と分離量
vol.3.14(2015/12/26)糸をかけよう
vol.4(2016.1.30)もうとけない
vol.5(2016.3.27)(アイロンキューブ/二男)
vol.6.28(2016.8.21)源氏香
vol.7(2016.10.1)「お洋服と数学と」
サイエンスアゴラ(2016.11.6)「お裁縫とお洋服と数学と」

となっていて、
ざっくり分類すると

vol.1は分析化学
vol.2,3,3.14,4は算数
vol.5もカテゴリー的には算数。
vol.6は確率
vol.7とサイエンスアゴラは幾何になると思う。

自分の興味のある話はいったい数学のどこにつながるのだろう?と思って
書店で大量立ち読みをして、ちょっと考えながら帰って
自宅でまたネット使って調べてみて、また考えて、
オットにぐだぐだ話しながら、またヒントもらって
うまく出ればそこからまた調べたり、文献を探してみたり、
でなければ時間を置いて(漬け込むとも言う)、
メモとして取っておいてつながったときに取り出してくるようにしている。

その逆もやる。
日曜数学会とか別のイベントとかでちらっと聞いた数学から
なんとかして自分の興味のある方向へつなげることもする。
その場合は直感だけが頼り。
「あ。あの話と似てる」でうすいヒントから骨太に裏づけをする。
とにかくインスパイアの世界(苦笑)

 

◎道具の話
もちろんパソコンを使ってスライドをつくる。
そのパソコン、実はあたしのオットが自作したものでして。
OSはwindows7
officeはインストールされていない。

では何でスライドを作っているのかというと。
Adobe Illustrator CS6を利用して作り、
pdf保存をして、
Acrobat Proを使って編集という大変面倒くさい方法だったりする(汗)

在籍した研究室のパソコンにもOfficeはなく、
派遣の仕事をしたときに付け焼刃で覚えたきりなので
野性の感で使える程度・・・・。

たまたま友がグラフィック関係の仕事をしているので
あれってどうするの?これってどうやるの?と面白がって聞いて
制作しながら、本を読んだりして結局使えるようになりました。
教えてくれてありがとう!

 

◎個々に見ていこう

日曜数学会2016のちばの発表は下記のとおり。

vol.4(2016.1.30)もうとけない
vol.5(2016.3.27)(アイロンキューブ/二男)
vol.6.28(2016.8.21)源氏香
vol.7(2016.10.1)「お洋服と数学と」
サイエンスアゴラ(2016.11.6)「お裁縫とお洋服と数学と」

 

●「もうとけない」


年明け一発目のLTは冬休みに二男が
解いていたハイクラス算数問題集からインスパイア。
「もう冬休みは算数一色になるので
 ここからテーマを選ぼう」とは決めていました。
 
でもちょっとの気づきで

糸がほどけるようにとけそうな問題がたくさん。
大好きです。そういうの。
よりどりみどりなそんな中、

さぁどの問題を使おうかなと思っていたところ。

とんでもない?分数を約分しなさいという問題で

二男が

「2でも3でも7でも割れない。
11も13も17も19も23も試したのに
どれも約分できない(泣)」

小学生じゃなくても軽くパニックになるでしょ(汗)
(でも二男よ。その13,17,19,23と試してみるところは悪くないと思うぞ。)

 

その軽くパニックになりそうな感じが
絵本の「もうぬげない」感にそっくりだ。ということで
タイトルを「もうとけない」にしてみました。

分数を軸に決めたので、あとはもうひとつ分数的な話を探していたら
やはりあったので単位分数をターゲットに決めました。

ちなみに。そのとんでもない分数を約分するのを
夕飯を食べていたオットに向かって小話として話をしたら


「ん?分母ー分子を引き算して考えるんでしょー?(モグモグ)」


オットよ。恐るべし。なぜ知ってる?
ショーセンこわい(謎)

 

vol.5(2016.3.27)(アイロンキューブ/二男)


「常連さんのおもしろいLTも聞きたいけど
ニューカマーのLTも聞きたい。」
その心境が高まったので。
この回は早々と自分はLT発表をしないと決め、
本会の準備のみをしてました。

ふっと二男が「日曜数学会行きたいなぁ」といったので
じゃぁおいでよと言ったのだけど・・
思いつきでLTやってみない?といったら
「えぇ・・・やりたいけど自信がー・・・・」
じゃ発表の練習とか段取りとか教えるよ?って言ったら
「あぁ。じゃぁー・・やる」といったので
商談成立。テーマきめよー!
ということでいろいろ考えてみた結果。

見ていた動画をきっかけにして
制作していたアイロンキューブを
題材に算数的なテーマを作りました。

二男はゲーマーで、
オットのおかげで、パソコンを一台、タブレットも使用していているので
画像を作り上げることも可能ではあるのだけど
同時に工作も得意だったりする。
こちらが技術的なことを教えて
スライドを作ることはもちろん可能ではある。
「そうでなくて、もっと自由度たかくやるには」と考えたときに
工作を使おうとということで、
でかい模型を工作用紙で作ってみたり、
ホワイトボード使ってみたりと試験的にやってみた。
一人でスライド作ってLTやるのも楽しいけれど
誰かと作り上げるのも楽しかったりする。

また機会があったらやってみたい。

 

●vol.6.28(2016.8.21)源氏香


これは「伝道師になろう」とのコラボレーション企画でのLT。
参加者も日曜数学会とは違う感じということを十分意識して
激しく数学的内容をやるのはどうかと思い、
当初はこのブログの前日に書いた内容(単位の話)を発表するつもりでした。

でも主催者は狐さん。
内容的に日本文学と数学的なコラボレーションのものか
日本の古い時代の数学的な話を
テーマに持ってきたいという気持ちが高まりました。

最初に思いついたのは有名どころ「継子立て」(ままこたて)
これは手垢がつきまくっている話だ。。

文字数を考える話とか、数字にちなんだ粋な話とかもある。
それにも惹かれましたが、半分は日曜数学会メンバーというのもあるので
あまりそれにより過ぎるのもよくないな。。

あたしのそもそもの専門は分析なので(あ。そうなんです。)
どちらかというとこの話よりも計量的な話の方が乗りまくって話が出来る。

ということもあるのと
ちょうど「昔の調理の計量」について調べ中なので
升の話とか、昔の度量衡の話でもしようか、

貨幣換算についてとか。も考えていました。
毎日のように山のようなキーワード検索しては考えて、
文献読んでは考えてと時が過ぎていきました。

そんなときに高校数学対象の数学文献から
「源氏香」というキーワードが出てきました。
調べてみるとかなり数学的。
しかも源氏物語からインスパイアしている。
これならいけるだろう。
時間が足りるかどうかの瀬戸際だけどやるしかない。
源氏香の模様はIlustratorを駆使して、
1模様ずつ作り上げていきました。

テーマは良いのですが、話の方向性で悩みました。
ベル数を説明するには時間が足りない。
あと難易度が非常に高い(苦笑)
それを考えたら模様に着眼点をおいた方向の方がわかりやすいかな
ということで当日の動画の通りです。
さすがせきゅーんさん。ご存知でしたね。

LT発表を考えるときは参加者とかいろいろ頭をかすめたりもします。
もちろん自分の趣味とかもあるけれど。

 

●vol.7(2016.10.1)「お洋服と数学と」

サイエンスアゴラ(2016.11.6)

「お裁縫とお洋服と数学と」

 

以前から家庭科と数学のコラボレーションは絶対やりたいと思ってた。

ルーツを考えてみると。
母が服飾の専門学校がっつりと4年くらい通って、
すっぱりと結婚したのだけど(あ。そう考えると似てるなぁ)

内職をしていたこともあるのでもちろん製造している姿を見ている。
もちろん経験をつめば出来るとは思う。
でもそれ以上に数学的なところがちりばめられて作り上げられるって感じてた。

「布と紙は同じよ。」なんていわれたのだけど
紙で制作する折り紙が数学につながるなら
布だってつながるでしょ。

糸口がほしい。きっかけがほしい。
それさえわかればインスパイアできるはず。

そんなときにそんな文献が見つかった。読み始めると面白い。
でもー・・スキル的にも勉強が必要だ。それはいいとして
LTにするには自信がなかった。

男の人にヒットするだろうか。
興味を持ってもらえるだろうか。
どうせやるならもってもらえるように話を持っていきたい。

読みながらぶつぶつと勉強する毎日。

そんなときにちょっとイベントがあった。
話題的にぽんと出してみたら好反応。
それで背中を押された。

あ。やれるかも。

これに使う数学は良くわからないけど
布はある程度知っていて方法もわかる。
じゃ。勉強しているうちにつなぎ合わせることが可能かも。

そんなことを思いながら作っていったのがこの「お洋服と数学と」
これっていったいどんなカテゴリーになるの?すらも皆目不明。
お洋服についても家庭科程度だけど、
それこそ親に質問したりしてヒントの文献を探し当てたりした。
そこからよくがんばったぞ。あたし。

このLTの中で
「動機が不純なほどうまくいく」とか
「二番目に好きなものの方がうまくいく」とか話しましたが
あたしに関しては本当にそうで、
二番目くらいに好きなものの方が客観的に見られるのかもしれません。
「好き好き」ではなく「好き嫌い嫌い好き好き」くらいの方が
仕事とか研究とかはいい感じだ。

文献にはお洋服の分類までしか論じられていなかった。
これで終わるなんてつまらない。
その文献の中にカバーオールとあり、
カバーオールといえばぱっと思いつくのは赤ちゃんの服。
そういえば赤ちゃんの服は成長に合わせて長く着られるように
いろいろ工夫されてたな。そんな展開される服ってほかにない。
そういえばオイラーってどうなっているんだろう?

そこまでやったら5分なんかすぐだった。

で、vol.7をやったのだけど
あまりにもぶっとびすぎたのかなぁという印象で。
しかも駆け足で説明をしてしまったところもあるし、
話を付け加えて、のんびりやりたいなぁと思ったので

サイエンスアゴラもまったく同じ内容のものに
話を盛り込んでスライドも作り直している最中に
フエルト縫いをしていて気になっていたことを思い出した。
同じ「イチゴ」なのに、本によって型紙の取り方が違う。
立方体の展開図はバリエーションがあるけれど
そういう違いとはまた違う。
捉え方が違って出来る感じで
これは布特有だ。
どこかで話そう、どこかで使おうと思っていた。
ここで使おう。

そのためには
型紙だけじゃなくて、縫った本物もほしいなぁ・・・
糸もフエルトも切らしているので
100円ショップへ。
糸も大判のフエルトも今は取り扱いがある。
(ちょっと微妙な色合いだと手芸専門店でないと取り扱いがないのだけど
 赤とか黄色とかは取り扱いがある100円ショップも多い。)
型紙から切り出して、バリエーション全てのイチゴを全て一日でスタンバイ
しかも、本オリジナルのままの寸法なんてすごく小さいから
10cm×10cm角の大きさの工作用紙一杯に引き伸ばして描き
型紙も見せられるくらいきれいに作った。
こんな大きなイチゴなんて縫ったことない。縫える口実が出来てうれしいぞ。
しかも話す機会が出来たのもうれしかった。

「楽しそうにやってるのが一番いいんだよ。
 それが全てに現れて見ている人を楽しませる。
 お前は何を作らせても楽しさがにじみ出ている」などといわれたことがある。
 それが一番うれしかった。

当日は型紙の本をもりっと持ってきて
お客が少ないのをいいことに、型紙オタクぶりを発揮した。
聞いてくれた方々どうもありがとうございました。

さて、「日曜数学会仕度部屋」と題して
二次会で話すようなメイキングの話をぐだぐだ書きました。

日曜数学会では海のものとも山のものともつかないようなところにいるんだと思う。
どこにいても「謎のキャラ」とも言われてたのであまり気にしないことにする。

年の終わりなので来年の抱負とか考えてみるに。

とりあえず幾何は補強したい。

あとはどの部分を勉強したいというよりも
「こんなところがつながるんだよ」ってことをまたみたい。
そのための補強がしたい。

そんなところだろうか。


今年はありがとうございました。また来年もぜひ。

肉屋のスケジュールの関係で
予定組みができない部分が発生したり
もしくは突発的に組めるぞということもありそうです。

よかったら話をしましょう。
もちろんtwitter等でもぜひに。

もう年内書ける余裕があるかどうかわからないので
しっかりかきました。長文おつきあいありがとうございました。

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明日12/7はsoma_arcさんによる

Bridges(http://bridgesmathart.org/)について」

です。お楽しみに。